スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

何か運の悪い

上州地方へ訪問する日なので朝から支度をして出掛けた、池袋駅の構内にある軽食堂にて簡単な昼食を済ませて茶を買って長距離の普通列車に乗り込んだ、土曜日で昼の頃なためか列車は混雑をしていてやっと空席を見つけて座ったけども、四人で向かい合わせる席に見ず知らずの四人が冬の厚着でぎゅうぎゅうと狭苦しく座らざるを得ないのはお互い様でもある、列車が走りだすと快晴の青空がどこまでも広がるのが見えて、こんな日はどこか遠方へ仕事では無く出掛けたくなる。

列車が駅へ止まる度に人々は降りて次第に空いてきて、やがて三十分もすると四人掛けの席を独り占めできた、駅で買った茶を飲みながら凡々と風景を眺めていると、どこまでも広がる青空に良い天気なぞと呑気に眺めている場合では無くなってきて、広大な畑から土が舞い上がって風景を見通せなくしている、列車が走っている間にも窓には横から強い風が土とともにごうごうと吹きつけて、窓に隙間があるのか窓辺は土でざりざりになった。駅へ止まると強い風が列車へ吹きつけてこうこうと音が響いて左右にぐらぐら揺れる、駅へ止まっても扉は手動で開けるようになっているので土埃が車内へ這入って来ないのが幸い、列車は何事も無かったように発車して予定の時刻には目的地の駅へ着き、茶もちょうどからっぽになった。

日が暮れてとっぷり夜になった頃に用事が済んで、訪問先の会社を左様ならと挨拶をして辞してバス停へ向かい歩き始めたらバスが追い越して行ってしまった、少し遅れて出てきたとは思ったけども時計も遅れていたらしい、どうも善い運勢には恵まれないらしくて、猛烈に冷たい赤城颪の上州空っ風に吹かれてぶるぶると震えながらバス停の時刻表を見ると次は三十五分後、駅まで歩くと四十分ほど、ここで冷凍庫の如くに冷たい風に吹かれて三十五分を待つのであれば歩いた方がまだましと言えるので駅へ向かい歩きはじめた、よっぽどタクシーが来たら乗るつもりにしていたけども、田畑に囲まれた道に流しのタクシーなぞ通る道理も無く、それどころか通る自動車ですら少ない、満点の星の下をぶるぶる震えながら歩き始めて十分もすると身体が暖まり汗も滲んできた、さらに歩いて手足が決定的に冷えた頃には駅へ着いて、着いたと同時に池袋へ直通する列車が出て行ってしまってまたもや運の悪さを嘆く、そうして三十五分後のバスがバス停へ遣って来た。

次の列車は二十五分後、駅の構内にある待ち合いの椅子へ座り次の列車を凡やりと持つ間、そこは南北の通路にもなっていて風通しが大変によろしい、せっかく合成樹脂の椅子に尻のぬくもりが伝わっても風が通り抜ける度に冷たく冷やされて冷凍尻の如くの様相を示す、あまりの運の悪さに腹も立ってきたので半ばやけでグリーン車に乗る事にして750円を出した、一時間半以上を乗るので良かろうとも思う、夕食も車内で済ませようと思ったけどもこの駅には駅弁のような気の利いた品は無い、駅前のコンビニエンスへ行くと弁当やサンドウィチの類はすべて売り切れ、がっかりして駅へ戻りキヨスクでカレーパンと甘いクリームぱんを買い求めた、そのパンもそれが最後でキヨスクは間もなく店じまいの仕度を始めた。

やっと列車が遣って来てグリーン車へ乗り込み階下の車室へ行くと誰も乗っていなくて席は選り取り碧、暖かそうな真ん中ら辺の7番8番辺りの席へ座って間もなく美人の客室乗務員が来たのでカンビールを買った、さっそく優雅な時間を保持しつつ晩餐を開始しよう、ビールの缶を開けると圧力が高かったのかビールがざあっと流れ出て手が濡れてしまった、まったく運の悪さもここもかと思う、蓋を全開にしてごくごく飲みカレーのパンと甘いカスタードクリームのパンを食べて豪華なる晩餐は仕舞いになった、駅々に止まっても階下の車室へ客は来ない、やっと全身が暖かくなって自分を含めて三人になった頃には赤羽の駅へ着いた。

埼京線の乗り場へ急ぐも狭いエスカレータには小さな子連れが乗っていて追い越すことが出来なくて、埼京線にも間に合わず目の前で扉を閉じて行ってしまった、次は十分後、その前に湘南新宿ラインがあるので再び階段を降りて隣の乗り場へ移動をした、グリーン券は池袋まで買ってあったので遣って来た逗子行きのグリーン車に乗り十分後には池袋の駅へ着いた、その後は西武線に乗って最寄りの駅へ着いたら市営バスは数分前に行ってしまったばかりと云うのは書くまでも無い、寒い冬空の下をふらりふらりとぶるぶる震えながら歩いて帰ったら、手足と耳が千切れそうに冷たく痛くなった。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。